成人病対策

当院では、循環器診療・下肢静脈瘤診療とともに、成人病対策として、
「特定健診」
「禁煙外来」
「睡眠時無呼吸症候群診療(簡易検査と在宅CPAP管理)」 を行っています。
JR千葉駅西改札直結のビル内に当院はありますし、夕方の外来受付は午後7時まで行っていますので、継続的なご通院にも便利です。

1.特定健診

特定健診

日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、厚生労働省の指導のもと、メタボリックシンドロームに着目した特定健診が行われています。特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、生活習慣を見直すサポートをします。 ご自身の健康状態を毎年確認し、健康づくりにつなげていくことが重要です。1年に一度、特定健診を受診し、生活習慣の改善が必要な方は、特定保健指導を受けましょう。当院も2020年から参画させて頂いています。JR千葉駅西改札直結という利便性もありますので、お気軽にまずお電話ください。

当院における特定健診の流れ

1 健診日・時間帯の予約
  • まずはお電話でご予約下さい。(当院通院中の方は、受診時にお気軽にご相談ください。)
  • 10時、10時半、11時、11時半の一日4枠から選んでご予約いただきます。
  • 当院通院中の患者様は、定期診察日と合わせての健診も可能です。その際は、健診のご予約をお願い致します。
2 検査案内と採尿キットの送付
  • 当院には院内トイレが無いため、健診当日ご自宅で採取した早朝尿をご持参頂きます。
  • ご案内状と採尿キットを健診日までに郵送致します。案内が届かない場合は、お手数ですが当院までご連絡ください。
3 健診当日
  • 当日は検査10時間前から禁食ですが、お水・お茶は飲んでいただいて結構です。
  • 受付で、①保険証、②受診券、③診察券(当院のものをお持ちの方)、④早朝尿検体、をご提出ください。
  • 診察、身体測定、血圧測定、採血、その他ご希望の自費検査などを行います。
  • 受付にて次回結果のご案内をお渡しして終了となります。
4 結果説明
  • 健診日から2週間後以降にご来院ください。
  • 当院通院中の患者様は原則次回受診時に行います。

2.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療も行っています

当院では、JR千葉駅西改札直結のビル内にあって“駅から雨に濡れないでお越しいただける”という利便性と、院長の長年にわたる心臓血管外科(循環器)診療の経験から「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査及びCPAPの在宅継続管理」を2017年6月から実施させて頂いております。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状としては、
  • 大きないびき
  • いびきをかいたあとに呼吸が止まる(無呼吸)
  • 突然息が苦しくなって目が覚める
  • 夜間のトイレの回数が増える頻尿
  • 起床時の頭痛、喉の渇き
  • 身体がだるい
  • 日中の強い眠気(特に会議や運転中など、すぐ眠たくなる)
  • 集中力や記憶力の低下

などが、挙げられます。このようなことでお困りの方、不安を抱いていらっしゃる方は、お気軽にお電話下さい。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)とは、就眠中に何度も呼吸が止まったり、気道内の空気の流れが低下したりする疾患です。

そのせいで、就眠中のいびきがひどくなってご家族が心配されたり困られたりすることが多く、また、十分な睡眠がとれずに日中の居眠りが多くなったり、日常生活やお仕事に支障が来されることもあります。

また、SAS患者さんの多くの方々に生活習慣病の合併があるとされており、健常者に比べてSAS患者さんはいろいろな病気のリスクが高くなるとされています。

糖尿病 約1.5倍
高血圧 約2倍
心臓突然死 約2 – 3倍
冠動脈疾患 約3倍
脳血管障害 約3 – 4倍
当院におけるSASの検査・治療方法

当院で行えるSASの検査・治療は、医師による面接(問診・診察)、自宅での簡易検査・自宅でのCPAP治療管理です。

簡易検査の結果で精密検査(入院が必要)を要するとなった場合や、CPAP以外の治療法(マウスピースなど)が適応となる場合、さらにはSAS以外の疾患(呼吸器疾患など)が疑われる場合には、当院の連携病院 あるいは 患者さんにご都合の良い最寄りの医療機関に紹介させて頂きます。

3.禁煙外来

厚生労働省で、健康日本21(第二次)において、生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を基本的な方針の柱の一つとして位置付け、生活習慣病の重大な危険因子である喫煙による健康被害を減少させるため、「喫煙をやめたい人がやめる」ことを数値化した成人喫煙率12%(平成34年度)の数値目標を設定した取り組みが進められています。
特に、千葉市では、2020年4月1日から、飲食店を原則、屋内禁煙とする市独自の受動喫煙防止条例が施行されました。同日から全面施行された改正健康増進法より踏み込んだ内容で、条例違反の通報を受け付ける「受動喫煙SOSシステム」の運用と共に、子どもや従業員を煙害から守る計画です。

さて、禁煙治療についてですが、2006年4月より禁煙治療に健康保険が適用されるようになりました。施設基準を満たした施設で、患者基準を満たす患者さんに対し、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます。禁煙治療では貼り薬や飲み薬を使って、ご自分でされるよりもずっとラクにそして確実に禁煙をすることが可能です。

禁煙外来の流れ

  • 1禁煙治療を受けることのできる方

    以下の要件をすべて満たした方のみ、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます。

    • ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)*で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
    • 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
    • 直ちに禁煙することを希望されている方
    • 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方
  • 2保険診療の流れ

    健康保険を使った禁煙治療は、12週間に5回のプログラムです。

  • 3禁煙治療の内容
    • ニコチン依存度の判定(問診などによってどれだけニコチンに依存しているか判定します)
    • 呼気一酸化炭素濃度測定(吐く息がたばこによってどのくらい汚れているか検査します)
    • ニコチン依存度に合わせた処方(状況によって貼り薬や飲み薬を処方します)
    • 禁煙に対するアドバイス(禁煙に対する想いや不安を聴取し、禁煙のコツをお伝えします。)

    まずは、お気軽に当院へお電話ください。


    合計5点以上で、ニコチン依存症の可能性があります。