コンセプト
下肢静脈瘤診療に関する千葉静脈瘤・循環器クリニックの基本理念
1)下肢静脈瘤やその関連疾患でお悩みの方を広く受け入れ、親身に対応いたします。
2)患者様との対話を大切にし、お一人お一人に適したテーラーメイドの診療を行います。
3)診療にあたっては、安全第一をモットーに、合併症防止を重視します。
4)病気になっている静脈のみを治療し、正常に機能している静脈は温存します。
下肢静脈瘤の治療に対する当クリニックの姿勢
患者さまのお悩みを十分にお聞きします
下肢静脈瘤は命に危険はないけれど、日常的な悩みを抱えがち
下肢静脈瘤は命の危険性がある病気ではありません。しかし、脚の血管がこぶ状に膨らむことは多くの患者さまにとって初めてのことではないでしょうか。どうすればいいかご不安を感じることと思います。また、女性の場合、スカートが履けなくなるなど日常的なお悩みもあるでしょう。
お悩みをしっかりお聞きすることが治療のスタート
当クリニックでは、患者さまが抱えているお悩みをしっかりお聞きすることから治療をスタートします。どのようなお悩みでもまずはご相談ください。
初診時には30分ほどじっくりとお悩みをお聞きします
初診時に20~30分ほどお時間をいただき、丁寧なカウンセリングを行います。当クリニックでは、患者さま一人ひとりのお話をじっくりとお聞きするため、1日に診療する患者さまの数を20人ほどに制限しています。
患者さまに「出会えて良かった」と思っていただけるクリニックでありたいと考えています。
患者さまと一緒に、納得できる治療方針を考えます
治療方針を決める際には、患者さまに納得していただける方法を一緒に考えていきます。
当クリニックは、検査をして手術が適応されると診断したら、すぐに手術を行うのではなく、患者さまに手術の内容をわかりやすくご説明しご理解していただくことで、患者さまが感じた疑問や不安を解消していきます。
患者さまが治療方針に納得されて初めて、治療が始まるのです。このように、患者さまと「心が通い合う」診療を心がけています。
医師自らが超音波検査をして、状態を詳しく説明します
下肢静脈瘤は専門クリニック以外の医療機関でも治療が可能です。その場合は、超音波検査(エコー検査)をきちんと行っているかどうかが大切なポイントの一つになります。当クリニックでは、下肢静脈瘤の治療において現在必須とされている超音波検査を、医師自らが行い、患者さまに状態を詳しく説明しています。
下肢静脈瘤の診断に必須の超音波検査
超音波検査とは、超音波を対象物に照射して、体内をモニターに映し画像化する検査です。下肢静脈瘤の状態を調べて、治療方針を決定するためには必須の検査です。
臨床検査技師が医師の代わりに検査を行う場合、医師との間にコミュニケーションギャップが生まれる可能性があります。 当クリニックでは、院長自らが超音波検査を行い、患者さまに画像をお見せしながらわかりやすくご説明しています。
診療の流れ
初診時
問診・視触診
問診では、医師が症状や生活習慣についてお話をお聞きします。こぶの有無や発症した時期、仕事中の姿勢や生活環境などを詳しく伺います。
視触診では、患者さまご自身が気にしているところはもちろんですが、自覚されていないところも含めて、お互いに確認しながら診察を進めます。
超音波検査(エコー検査)
患部にゼリーを塗って、その上から端末器をあて、超音波を照射します。脈の静脈の太さを測定するほか、静脈の弁が正常に動いているかどうか画像で確認し、病変部位を同定します。また、深部静脈の状況や末梢静脈の状態も確認します。
治療方針の決定、術前検査
患者さまに状態をわかりやすくご説明し、ご理解いただいた上で、ご相談しながら治療方針を決定します。手術をご希望の場合は、病歴や服用中のお薬の有無を確認し、日程を調整します。
このときに、血液検査も行います。
手術当日(2回目の受診時)
血管内焼灼術
患部に局所麻酔をした後、細い管を静脈に挿入し、逆流している静脈を焼いて閉じます。手術には、個人差がありますが、麻酔の時間も含めて、ほとんどの場合20分~1時間ほどで終了します。
血管内塞栓術(グルー治療)
逆流のある伏在静脈に対して遠位側(足先方向)から1か所だけ局所麻酔と針刺しをして細い管を静脈に挿入し、ごく少量ずつ接着剤を注入留置して静脈を閉塞させ逆流を止めます。個人差がありますが、ほとんどの場合30分ほどで終了します。
術後のケア
術後は下肢を圧迫することが重要となりますので、弾性ストッキングを履いていただきます。十分に歩ける状態でご帰宅いただけます。安静にする必要はありません。できるだけ脚を使った通常の生活を送る方が血栓などの合併症が起きにくいとされています。
費用
※表は横にスクロールできます
1割負担の方 | 3割負担の方 | |
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初診時費用 | ||
超音波(エコー)診断を行わない場合 | 約300円 | 約900円 |
超音波(エコー)診断を行う場合 | 約950円 | 約2,800円 |
超音波(エコー)診断および術前検査を行う場合 | 約1,800円 | 約5,400円 |
硬化療法費用(手技料のみ) | ||
片側 | 1,720円 | 5,160円 |
両側 | 3,440円 | 10,320円 |
下肢静脈瘤手術費用(手技料のみ) | ||
血管内焼灼術(片側) | 14,360円 | 43,080円 |
血管内焼灼術(両側) | 28,720円 | 86,160円 |
高位結紮術(片側) | 3,130円 | 9,390円 |
高位結紮術(両側) | 6,260円 | 18,780円 |
抜去切除術(片側) | 10,200円 | 30,600円 |
抜去切除術(両側) | 20,400円 | 61,200円 |
※医療用弾性ストッキング 3,300円~6,000円
1割負担の方 | 2割負担の方 | 3割負担の方 | |
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初診時費用 | |||
超音波(エコー)診断を施行しない場合 | 約300円 | 約600円 | 約900円 |
超音波(エコー)診断を施行した場合 | 約900円 | 約1,900円 | 約2,700円 |
超音波(エコー)・術前検査(採血)を施行した場合 | 約1,800円 | 約3,500円 | 約5,200円 |
硬化療法費用 | |||
片側 | 約3,100円 | 約6,200円 | 約9,300円 |
両側 | 約4,800円 | 約9,600円 | 約15,000円 |
下肢静脈瘤手術費用 | |||
血管内焼灼術(片側) | 約12,000円 | ※約24,000円 | 約35,000円 |
血管内焼灼術(両側) | ※約24,000円 | ※約47,000円 | 約70,000円 |
血管内塞栓術【グルー】(片側) | 約16,000円 | ※約32,000円 | 約48,000円 |
血管内塞栓術【グルー】(両側) | ※約32,000円 | 約63,000円 | 約95,000円 |
高位結紮術(片側) | 約4,500円 | 約9,000円 | 約14,000円 |
高位結紮術(両側) | 約9,000円 | 約18,000円 | 約27,000円 |
抜去切除術(片側) | 約12,000円 | ※約24,000円 | 約35,000円 |
抜去切除術(両側) | ※約24,000円 | ※約47,000円 | 約70,000円 |
静脈瘤切除術(片側) | 約1,900円 | 約3,700円 | 約6,000円 |
静脈瘤切除術(両側) | 約3,800円 | 約7,400円 | 約12,000円 |
※70歳以上で1割負担、2割負担の方は自己負担限定額が適用されるため、1か月の保険診療負担額は18,000円までとなりますなります。
高額療養費制度がご利用いただけます
高額療養費制度とは、同月内(1日から月末まで)にかかった保険診療の医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分が後で払い戻される制度です。
事前に「限度額認定証」をご提示いただくことで、窓口でのお支払いを自己負担限度額までにとどめることができます。
自己負担限度額は年齢および所得状況などによって設定されていますので、ご加入の健康保険組合へお問い合わせください。
※70歳以上の方は、保険証のご提示だけで、高額療養費制度の対象となります。ただし、住民税非課税の方は、「限度額確定証」をご提示ください。