心臓の鼓動を強く感じる状態であり、さまざまな形で現れます。ドキドキと速く強い鼓動を感じる場合や、ドクンと大きな単発の鼓動を感じる場合、または心臓の鼓動をドクン、ドクンと強く感じる場合などがあります。ストレスなどで心臓の鼓動が強く感じられる場合もあれば、不整脈の症状である場合もあります。
動悸を自己診断するための項目です。ご自身の症状がどれに当てはまるかを確認してみましょう。
不整脈のセルフチェックや運動時の心拍数の確認に適しています。右手の人差し指、中指、薬指の3本で左手首の窪みを軽く押さえるように触れて脈拍を計測してみましょう。
具体的なセルフチェック項目としては、以下のようなものがあります。受診の際に下記のような症状を伝えると診断に効果的です。
問診で症状の内容やはじめて起こった時期、症状の変化、起こるきっかけ、基礎疾患の有無や飲んでいる薬などについてくわしくうかがいます。心電図検査や24時間の心電図検査が可能なホルター心電図検査などで必要な検査を行います。
カテーテル検査やアブレーション治療が必要な場合は、関連病院を紹介します。
早い動悸(ドキドキドキドキ)の原因には、頻脈性不整脈、貧血や脱水、甲状腺機能亢進症、パニック障害、精神的緊張状態などがあります。ドクンと単発の強い動悸の原因には、期外収縮や房室ブロックなどが考えられます。心臓の鼓動をドクンドクンと強く感じる場合も、精神的緊張状態や不整脈が原因となります。
不整脈、異常がないけれど心拍を認識してしまうタイプの動悸は、寝不足やカフェイン、ストレス、更年期が原因となっています。
頻脈性不整脈や期外収縮などの不整脈は、意識消失やめまいを伴う場合があり、重篤な状態になる可能性があるため、救急要請や循環器内科の受診が必要です。貧血や脱水による動悸は、全身への酸素供給が低下するために心臓が負荷を増し、動悸が起こります。これらの状態の改善が治療になります。甲状腺機能亢進症やパニック障害なども、心拍数を増加させることで動悸が引き起こされます。動悸は症状の一つであり、その原因によって治療方法が異なります。自覚した場合や症状が重篤な場合には、適切な医療機関での診断と治療が必要です。
不整脈を起こりづらくしたり、不整脈を止めたり、心拍数をゆっくりにする薬物療法があります。また、心臓内の異常部位をカテーテルで焼灼する手術もよく行われます。
抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法が行われます。また日常生活でのストレスケアが重要となり、ゆっくりと体を休める、カフェインやアルコール摂取を控えることで症状が改善することがあります。
漢方薬やホルモン補充療法が行われます。
当院では動悸症状の患者さまを診断し、治療が必要な場合はどのような方法が最適か一緒に相談して治療を進めていきます。お気軽にご相談ください。