新年のご挨拶
- 新年明けましておめでとうございます。
昨年から全世界が新型コロナウィルス感染症の蔓延に振り回されており、当院も昨年4月の緊急事態宣言発出時には、良性疾患である下肢静脈瘤診療を控えるよう呼び掛けました。その結果は、手術件数の年次推移(ホームページ内「下肢静脈瘤診療」のページの最下段でご覧いただけます)で、一目瞭然です。
コロナが理由というわけではなく、以前からの懸案であった診療分野の拡大について昨年の年始から準備をはじめ、2020年6月から「千葉静脈瘤・循環器クリニック」として新たなスタートを切りました。
開業後丸五年が経過し、おかげさまで、下肢静脈瘤の患者様だけでなく循環器内科の患者様も漸増しております。
年が明け、令和3年1月7日、再び緊急事態宣言が発出されました。今回は前回と異なり、行政が飲食関係の時短営業を中心に政策を進められており、昨年4月には営業を休止した百貨店や遊園地、映画館、劇場などには明確な制限があまり盛り込まれていないようです。昼間の制限もあいまいです。よく言われるように、ある程度経済を回さなければいけないということなのでしょうか。
ただ、同時に、国民・市民に「外出自粛」を声高に呼びかけています。皆さんもそうでしょうが、僕は、ここに大いなる矛盾を感じています。「経済を回すために商業施設の営業を継続させるが、みんなそこへは行くな。」、「お客さんの来ない営業を続けろ。」というわけです。こうなる前に打つ手はなかったのでしょうか。
緊急事態宣言発出の第一の目的は「医療崩壊の回避」あるいは「医療体制の復旧」だと思います。これもよく言われることですが、昨年4月につらい思いをしたのに、そして、寒くなれば感染のピークが再来することが分かっていたのに、十分な医療体制を準備できなかった。これは、僕を含めた医療従事者の怠慢であったのかもしれません。ただ、国や県やそういった大きなレベルで準備するために、「誰が、どこが、」中心になって事を運ぶかが決まっていなかったわけです。政府はじめ行政機関にも責任はあるでしょうし、このことを積極的に報道し話題として取り上げていなかったマスメディアにも責任はあるかもしれません。みんなで招いた苦境と言えるのではないでしょうか。
これは、みんなで解決していくしかありません。
当院は、下肢静脈瘤診療や循環器診療を中心に行う「一無床診療所」に過ぎませんが、こういう不安定な状況にあるだけに、感染対策を徹底しながら、通常通りの診療を続けていきます。我々にできることはそういうことだと思います。
ホームページ内「訪問診療など(通院困難な方に)」の内容でお分かりいただけるように、通常の対面診療以外の方策も準備しました。お体のことでお困りの時には、お気軽にお電話などご連絡ください。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
院長